GOLF

五月四日

ゴルフに行ってきた。コースを周った。
初めてだ。打ちっ放したこともない。ちびのころにパター・ゴルフしたと言えば強ち初めてとも言えないけれど、これはアンダー・パーだろう。

同期に誘われ二つ返事をして乗っかった。昨日、うーん、ゴルフって何?と思い出しグーグルした。
!? 決まりごと多くない!? 一年半の打ちっ放し後に緊張しながらコース・デビューって何!?

取り敢えず、昨日のフリマにてポロ・シャツやチノパンなど購入した。くたびれた革靴(あとから見たらGUESSのものだった)も購入した。クラブは同期が貸してくれるということだ。

朝、同期の運転するBMWに乗り込み兵庫県に向かう。空いてるね。晴れてるね。言うことなし。期待が高まる。

ゴルフ場に到着する。フロントがある。ほおー、ドア・マン(ゴルフ・クラブを預かる)、ロビー、大浴場、レストランだなんてホテルみたいね。

練習場にてニダースほどゴロとライナーを量産し、いざコースへ!ルールは知っている。 みんなのゴルフ のおかけである。ただし、拍子抜けしたことには、ドライバーがいっちゃん軽いのね。助かるけれども。

いやー、景色が素晴らしい。林、森、山、伸びるフェアウェイ、刈り込まれたグリーン、若草とコントラストを成す白球、旗、ゴルフ・カートである。

一打目、案の定の弾丸ライナーを放つ。そして、前の組・後の組の迷惑とならないよう速やかに移動しなければならないこと、しかし広いからカートとダッシュを活用しなければならないこと、さらに必要なクラブは予め手持ち運ばなければならないことなどに気がつく。ゴルフは、紛れもないスポーツだ。

あとはいそいそ十ティー・ショットに一ティー・ショットくらいロスト・ボールして、十打に一打くらいフライして、九ホール後のバイキングを食べまくり、午後の九ホールをやり切り、最終スコアは186であった。
誰がこのスコアを責められるだろう?着古したTシャツを着てクラブ・ハウスに入場しようとしていた者が、打ちっ放しに無責任の疑念を抱いていた者が、そして何と言ったって、グローブを持たず滑り止め付き軍手をはめてプレイしきった者が、186を記録したのである。責めるより笑い飛ばしたい。

オーケー、いま、自分は、打ちっ放しに通わなければならない。クラブ、シューズ、グローブといったエッセンシャルズを揃えなければならない。
何故なら、ゴルフが上手くなりたいからだ。ゴルフが上手くなりたい理由は、もっともっとゴルフを楽しみたいからだ。
こうして考えられるようになっただけでも今日の186は実りがあったと言える。最後に何かが上手くなりたいと思ったとき、それは七年も昔である。

エンジョイ!