現地時間 三月二日

$77程度のバス・ツアーに参加した。

まずは道中の話。

・初老の運転手がずーっと喋っている。

・遅れて乗車してきた中国人肥満夫婦、棚に荷物入れて出発遅らすわフーバー・ダムにおいては小さい岩山の上を歩く。ただし他人の写真を撮ってあげるなど優しい一面もあるよ。

・フーバー・ダム近くの岩山には山羊の標識と山羊が存在する。なおフーバー・ダムはネバダ州とアリゾナ州の州境になっている。

・ロス→ヴェガスの砂漠山々地帯とは異なり、普通の住宅街や道路がある。寂しくない。植物はロス→ベガスまでよりも、種類、量ともに多い。

・道中に停まったルート66の町、土産物屋がポップで可愛く、おじちゃんがとても気さくだ。山ピーなんかが来たことを教えてくれた。たしかに、日本車のナンバー・プレートや世界各国のサイン入り紙幣などが壁、天井に所狭しと貼られていた。

グランド・キャニオン本体、まざまざと見えるのに、見えてからが遠い! 左右はサバンナのような地平線だ。シマウマはいないけれど。


・ようやくグランド・キャニオンに着く。まずはマザー・ポイントへ。とにかく広大。広大、広大、広大、広大、途方もない、圧倒的広大さの圧倒感!そしてその広大さよりも、思いのほか色がとても綺麗なことに気づく。馬鹿な若者たちが柵の向こうで写真を撮っている。

・ヤバパイ・ポイントへ移動する。おっぱいのような岩山がたくさん見える。リムにそってGeology Centerとかいう情報センター兼土産物屋が建っていて、中のガラスからのキャニオンの眺めも雄大だ。外に出て柵の向こうで写真を撮っていると、初老夫婦が写真を撮ってくれた!"Just don't fall!!!"って。無料シャトルバス内も含め、観光地のまとも指数は極めて高い。

・はじめ日本人かと思ってた韓国人の男性と仲良くなった。帰りのバスは四時半発と言われていたのだけれど、それはネバダ時間の四時半だった。自分たちはアリゾナ時間の四時半つまり三時半だと思ったからはやめにバス乗り場に来てしまい、バス来ないな〜と話していた。結局彼が別のバス運転手に聞いて安心を得てくれた。よかったよかった。写真撮ってあげたらこっちのも撮ってくれたしとても良い人なのである。キャニオンを前に、「ポゴシプタ サランへ❤️(会いたいよ 愛してる)」などと書いた紙と一緒に写真を撮っていた。三月中に大阪にも行くらしい。グッド・ラック!帰りのバス内にてあと二人が来ないと待っているとき「ア"ー」とか言ってる中国の方とは大違い。

ラス・ヴェガスに戻り一つ。

・ヴェガスの街が見えてきた。ストリップ通りは住宅街の灯りによって拡大され、機能的なメトロポリタンに見える。あるいは振動する貴金属の粒か、満天の星空のようにも見える。
ルクソールの馬鹿げたピラミッドの光は本当に遠くからでも視認可能だ。そして昨日も綺麗だと感じたガラス張のマンダレイ・ベイがやっぱり綺麗だ。ゴールドって良い色だ。