二十二日

内定者ヒアリングに参加した。会場は大阪・梅田にオフィスを構える本社であり、参加者は八名の内定者に二名の人事本部の方であった。

ランチどきに梅田入りし(新幹線てめちゃ速いね!)、銀座のクラブ街にとてもよく似た新天地(どちらも散策がとても楽しいエリアだと思っている)をぶらつき、みち田という割烹にて和食を食べる。天ぷらと鮭の塩焼きだ。えびが、まずプリプリで、それから甘い。とじた玉子のお味噌汁とともにサクサク噛む。とり天も嬉しい。
食後、新橋の駅前ビルにとてもよく似た大阪駅前ビル(たしか1から4まであった)内のレコード屋にて、大瀧詠一の所謂ロンバケを見つけ購入する。そしてマヅラという喫茶店に入場する。ベストのボーイや白髪のバリスタや白髪のレジ打ちがきちきち働くレトロな店内でサラリーマンが新聞読んだり煙草吸いまくったりするなんて、着いたときから感じていたことではあったけれど、平成に生まれた者だけれど、昭和風情のお店だなあ。自分はそういったものがわりかし好きだよ。

大阪駅とその周辺はビルだらけだ。オフィスの入ったビルのほか商業ビルもかなり多い。A.P.C.やOPENING CEREMONYなんかを見つけるとヘェ〜となってしまう。
梅田の街は変化し続けているらしい。都内の大学院に通う大阪出身の同期が言っていた。帰って来たら変わり過ぎてて全然わからへんわ。

早々に梅田に着いたにもかかわらず遅刻するところだった。地図アプリが示すLOFT周辺に至り、えーこんなとこに本社なんかあるのかな、ショップばかりじゃないか、と思う。ビル名を再び入力すると、矢印がスルスル伸びて「徒歩7分」と表示する。えー!あと10分したら始まっちまうよ、と思い急ぎ、5分前に到着する。
肝心のヒアリングでは、ベイスターズの話(というつもりはなかったのだけれどそういうことになっていた)がうけたらしい。
肝心の懇親会では、なかなか飲み、先輩社員の方々とも同期のみんなともふざけることができた。「マスクしてて(風邪気味のため)黒いパーカーなんて着てるもん(私服でお越しください、とあったため)、自閉症の子がおるんかと思ったわ〜!けどほんまオモロいわ〜、関西人より関西人やん!」と先輩はおっしゃる。良かった。来て良かった。
六千円のコースだったらしく食べきれないほど料理が出たから満腹だ。実際に、まーー食べきれない。居酒屋にあってあれほど腹パンになるなんてそうそうないと思う。御馳走様でした。

東京から参加のため先輩が手配してくださった宿に向かう。とても清潔だ。ロビーにミュシャの画集などなどが置いてある。
ぐっすり眠る。


二十三日

風邪が抜けないため観光は早々に切り上げ帰る。寝ていたらもう新横浜だ。のぞみやひかりの場合、名古屋〜新横浜あたりの寝過ごしがあるとキッツいよなーなんてぼんやり思う。

大阪、正確に言えば梅田、だけでも面白く新鮮なのだからミナミのほうに足をのばしたら凄いのだろうな。
スーツがたくさん歩いているけれど、観光客もギャルも外国人も地元の人もいかにもな地元の人もたくさん歩いていて、スーツばかりの丸の内ってちと異常なのだろうな。丸の内は街としてあまり好きではないけれど、梅田は好きになれそうだ。もう好きなのかもしれない。おしまい。