五月五日

寮にて静養する。

肩の凝りを感じるし、両腕の日焼けが酷い。朝風呂がつらい。

久々に寮の食堂にて朝食をとる。やっぱ白いごはんて良いなあ。

村上龍『ニューヨーク・シティ・マラソン』を読む。全篇を通じ例に漏れず五感表現がえぐい。とりわけ嗅覚、ドロドロに腐った桃が臭ってくる。一方、数篇は、注目すべきイベントが発生せず、語弊を恐れずに言えばオーソドックスだ。痛飲後にあっさりとしたすまし汁を飲む感覚、なんて表せばいいのかな。ほどよく中和される。

続いて村上春樹風の歌を聴け』を読む。再再再再再再再再読ほどだ。もちろん、個人的に、ということではあるけれど、彼の作品のうち最も愛好する作品だ。短さゆえに一文一文を吟味しても良いし、短さゆえに読み飛ばして淡いイメージを浮かばせても良い。今日は『魔女』のくだりが気に入った。だから映画版も軽くチェックしてみた。件のくだりは観られなかった。チェックしながら、久々に寮の食堂にて夕食をとる。

ほか、書類整理や博多訪問準備をとろとろこなす。

夜、部屋に多数の同期を招き、飲む。シャンパンてやっぱり味が良い。見た目も良い。火照り方も良い。

明日は出勤する。一つだけ愚痴を言うと、先週金曜日から最終日までの研修会場が遠いんだよね。みんなそう言っている。自分もそう思う。明日こそは女性専用車両に駆け込まないようにしなければならない。若い男性会社員が数人ダッシュしてくるんだもん、びっくりさせてしまうよね。申し訳ございませんでした。

退勤すれば夜行バス(初乗車)に揺られ博多だ。ごはんがうまいらしい。酒もある。十ほど歳上の先輩を訪れる。GWらしい。おしまい。